このたび、64歳の父が、43年間務めた会社を退職し、大学に入学しました。
そこで、退職と入学を祝って、家族でお祝いディナーをすることに！
「特別な雰囲気で、でも家で、いつもと違うものが食べられたらいいなぁ」と妹と相談し、前から気になっていた出張シェフ「トゴデリキッチン」さんにお願いすることにしました✨
外食だと「静かにし～」「座って！」「落としたらあかん！」と叱ってばっかりになるのが想像できます。そもそも、2時間もレストランで座ってられるはずがない！！
そんな小学2年と4年の男子事情優先で決めたスタイルだけど、これがもう、最高に、私たちの「いま」にぴったりだったのです(≧▽≦)
事前の打ち合わせで、わがままオーダー
数週間前に両親の好みや子どものアレルギーなどを伝える、打ち合わせ。
両親には内容を話さずサプライズにしていたから、シェフが到着してテーブルコーディネイトがはじまったので、びっくり。
お願いしていたメニューがこうして文字になると、なんだか気分が上がります♪
華やかな前菜。テーマは「春」
シェフの最初の挨拶のあと、今日のテーマが伝えられ、絵を描くように、黒のプレートに、シェフがさささ～～～とソースを広げます。
バーニャカウダソース、バジルソースの香りが、テーブルの上にふわっと広がりました。
春のたがやされた土をイメージしてココアがもこもこと盛り付けられ、そこに徳島の野菜が次々とのせられていく。その手際のよさに、子どもたちの目はキラキラ。
その上に、一種、二種類、三種類、、、、味わいと、使っている素材の説明をしながら、前菜を盛り付けていく姿に子どもたちも釘付け！
父の好きなホタルイカが、バケットの上にこぼれそうになってます。
いつもなら絶対「食べたい～」と言う子どもたちがしっかり完成を待っているのに、鴨肉の上に、はっさくがのせられ、オリーブオイルがまわしかけられた瞬間、思わず大人の私が「早く食べたい！！」と叫んでしまいました。
未来のシェフを目指して！？プロの手際を見学
前菜に大満足した子どもたちは、今度はシェフの「お仕事見学」。
こうして次の料理をのぞき見できるのも、出張シェフの魅力です。
これはなに？
どうするの？
このあとは？
興味津々の男子の質問攻めに、丁寧に対応してくださったシェフ、ありがとうございます。
春人参のスープに、クミンパウダーが添えられていた二品目のスープ。
人参ラぺにクミンを粒ごといれると栗原はるみレシピにあった気がするけど、スープにも合わせるとこんなに味わいが広がるのね～！
お皿から春が飛び出すパスタ
三品目のパスタも、桜海老にアスパラと、春まんさい！
「畑に父の育てているレモンの木があります！」と妹が伝えておいたらしく、無農薬レモンの皮を削って香りの演出をしてくれました。自分のレシピじゃないのに、このどや顔です。
レモンの香りが漂う空気を吸い込んで「こんな使い方があるんじゃ～」と感激の長男。
わがままディナーの締めくくりは「食べ比べ」
「食べ比べ」という名前の通り、味わい方が5種類も！
わさび
ゆず塩
つぶマスタード
生コショウ（そんなのあるの！？）
ガーリック
岩塩
あの緑色の！なんだっけ！？おいしかった～。
スパイスの後押しで、いつも以上に食欲が！！！
ここにも、父が畑で作っている新玉ねぎを使ってもらいました。緑の部分も、捨ててしまわず、やわらかく焼き上げて、こんなに甘くなるの～！？と、感動。
もちろんお酒もすすみます（笑）
抽選で当たった！？金沢の大吟醸もあけちゃおう～♪
やっぱりパーティは余興がなくちゃねっ
途中には、余興をいくつかはさみました。
まずは、孫からの手紙。
「しゅくだいがあるかもしれないから、わすれないようにしたほうがいいよ」というアドバイスを添えて。
妹の手紙には「え！大学の卒業式で卒業生代表したの！？」と姉のわたしが知らないエピソードが含まれていました。
わたしの手紙は「車とユーミン」をテーマに。
雨の日学校まで送ってもらったこと、夜中運転して東京ディズニーランドに連れて行ってくれたこと。ドライブのお供は、いつもユーミンのカセットテープだったこと。
そんな話をしていたら、懐かしのレコード登場～～～！！！
すごっ。
お祝いはスマートウォッチ。畑にいるとぜんぜん電話に気付かないという理由。「使い方わからんかったら、隣の席の若い子に、聞けばいいよ！」と、他人任せにプレゼント。
よっぱらい過ぎて、このあと充電器を箱ごと捨ててしまうというハプニングあり。
43年間支えてきた母にも、お疲れ様の気持ちを込めて。
退職＆入学おめでとう！
最後はケーキで締めますっ。
今回はデザートなしのコースにしたのですが、買ってきたケーキをシェフが盛り付けてくれました。
プレートにメッセージまで添えて・・・・。
しかも、お花のプレゼントまでっ！！！
これは私たちも知らなかったから、完全サプライズ～～～～。
ほんとに、ほんとに、ありがとうございました。
プロの仕事を間近に見られるという、なかなかない機会。ありがとうを伝えたい！と即席で手紙を書きだした次男。最後に、シェフに「感謝の気持ち」を、手渡すことができました。
「子どもが調理できるメニューを入れて、一緒につくったこともあるんですよ」とシェフ。父の卒業祝いには、そんなアレンジも加えてお願いしたいかも！！！
でもその前に、また、いつか、どこかで、トゴデリキッチンさんのコースを堪能したいなぁ～と思っているのでした。
