続・ワンダフル道中

明るい声のあいさつから始まる毎日を。

あとぴっ子 その3 嫌がる子どもにお薬を塗る方法について

診察のなかで薬の話を一通り聞いて納得したものの不安がひとつ。

「塗らせてくれんことがある」ということ。

薬の塗る分量、塗り方をレクチャーしてもらうときに

「嫌がるっていうお話でしたね」と看護師さん。

そう!そうなんです、うちの子潔癖なんかな、手がべたべたするとか、服が薬でベタっとして着にくくなるとか、いろいろ言うて塗らない理由を探そうとしているような感じで・・・

といろいろ言いたいところやけど、インフルもおたふくも流行っとるし病院は早く脱出したい時期。口にチャックで看護師さんの話を聞くことに徹する。

「やっぱり無理やり塗るといやがりますよね。白いお薬なんで両手いっぱいに広げるように縫って、自分で身体にスタンプみたいにポンポン押して楽しむところから初めてみてください」

楽しい要素が必要だったのか!

「あとは、上手に塗れてるねとか、肌がすべすべしてきたねって褒めてあげてくあさい。子どももきれいになってくると分かりますからね」

目に見えてわかっててもちゃんと描写してあげることが大切なのね(仕事では「描写」を丁寧にしましょう、なんて言う立場なのに・・・)。

実際、その日の夜、「自分で塗ってみようだ」「えぇ~うまいでぇ~」
と声をかけると長男、うれしそうに頑張って自分で塗ってくれました。こんなん初めて!

私も一緒に薬を塗っているので「ふたりでお薬塗ろうな」と声をかけ「かぁちゃんとおんなじくらいお薬減んりょるな、一緒やな」と目を合わせて楽しみながら薬を塗ることを心がけるようにしてみました。

何日かして「上手に塗んりょるけん、めっちゃきれいになっとんでぇ」というとニンマリ。
保育所の先生に、自分でぬんりょるけんお昼はお薬塗らんでかんまんって言うたげよか」と聞くと「自分で言う!」と張り切ってジャンプ。
「父ちゃんにも言わなあかんなぁ」と言うとさっそくその日の夜「自分でお薬塗るんじょ」と誇らしげに自分で報告。

最近は「ほなこんなポーズできるで?」「すごい、ほなこんなカッコは?」と一緒にシェーのポーズや前屈をしてどこまで手が届いて自分でお薬が塗れるかを楽しむように。

①褒める
②上手にできていることやよくなっていることを共有して喜ぶ

これって仕事でも一緒なんよな。
仕事でできることがプライベートではできてなかったり
プライベートではなにげなくしてることが仕事ではできなかったり、
いろいろあるなぁと感じた出来事でもありました。

 

いままでもいろんな病院に通院してきて、別に不満はなかったけど

山田こどもクリニックにしてよかったと感じたのはこの「子ども目線でお薬を塗ることを考える」ことに気付かせてもらえたという点。
さすが「こども」のクリニックやな。

 1週間は朝晩2回のステロイド入りでしたが、今週からは1日1回に。来週からはステロイドと保湿クリームを1日置きに塗るようになります。
遺伝子的に「完全に治す」ことは難しいけど、体質と上手に付き合っていくことを一緒に考えてあげたいと思います。


*アトピー性皮膚炎
* 3歳児
* 山田こどもクリニック