声・表情・伝え方が職場の人間関係を変える
1対1や少人数で話すのは得意だけど、たくさんの人の前で話すのは緊張するし、苦手、、とおっしゃる方がいます。
でも実は、1対1も、1対複数も根っこは同じです。
どちらも「目の前の相手の声を聞く」ことが基本です。
1対1なら相手の声を聞くのは努力次第でできますが(「少人数が得意」というお話好きな方はいつもの1.5倍くらい意識して沈黙すればよいのです(笑))
「複数の人の声を聞く」ためには経験を積み、感覚をつかんでいくのが一番の近道。
今回は、事業所外での「自社プレゼンテーション」をすることになった生活相談支援員のAさんの個別サポートの様子をご紹介します。
学生時代熱心にテニスに取り組んでいたAさんは、普段からはつらつとしていてよく通る声をしています。
自分なりの工夫をして「まとめて伝える」ことも上手なAさんですが、「プレゼンテーション」は初めての挑戦です。
プレゼンテーション経験がない方にとって重要なのは、プレゼンテーションの基本をしっかりと理解すること。
①「なんのために、だれのためにプレゼンテーションするのか」を考える
②「なにを伝えるのか」を自分自身が十分理解する(今回の場合であれば、企業理念や事業所理念、プログラムの価値と意味などを自分なりに理解し表現する)
このふたつを最初にじっくり話し合います。
本人の言葉で、本人が語る、「足りない情報」を自分自身が掘り下げ、どうやってその情報を集めるか、試行錯誤していきます。
情報が十分に集まったら、ようやく構成に取り掛かります。
「最初の挨拶・導入・本題・質疑応答・最後の挨拶」
当たり前のようですが、構成をしっかりしておかないと「話があっちへ行きこっちへ行き」、聞いている人にとって不親切になってしいまいます。事前準備のある余談でなければ、ただの「おしゃべりの垂れ流し」になってしまうので気を付けましょう。
最初の挨拶は、自分のことを理解してもらうためのものです。
「この人どんな人だろう」と思っていると、話があまり頭に入ってきません。
自身の人柄やバックグラウンドを届けることで、目の前の人たちを「本題」が聞けるコンディションにしてあげましょう。
人前に立つときは「自己開示」が大切なのです。
Aちゃんも最初は「私のことなんて別に言わなくてよいですよね」と言っていました。でもプレゼンする本人の人となりを伝えることは、聞いている人に対しての礼儀でもあることを伝えると、一所懸命自己紹介も考えていました。
構成が整うと、時間配分や聞き手への問いかけ、間の取り方などを確認していきます。
このときに重要のなが、リハーサル!!!
とにもかくにもリハーサル!!!!!
グループレッスンでもいつもお話していますが、リハーサルを甘く見てはいけません。
司会の仕事、講師の仕事、これらも「リハーサル」は必至です。声のウォーミングアップにもなるので、直前リハーサルはぜったいおすすめです。
プレゼンの基本理解から構成、原稿作り、リハーサル…現場業務の合間に取り組んだとは思えない頑張りで、当日を迎えたAちゃん。
会場は、徳島市内にある大神子病院さん。
「認知症対応型通所介護の取り組み紹介」というテーマ、持ち時間は30分!
参加者は職種も幅広く、ケアマネジャー、介護職員、理学療法士など大神子病院さんの関連施設で勤務する方々です。
ときどき自分の胸を押さえて大きく息を吸う様子も見られましたが、急ぎすぎず間をしっかりとりながら丁寧に話せていました。
全体を見渡し、聞き手と目線を合わせているのが後ろからでもよくわかりました。
なんといってもAさんの笑顔、表情がすごくよかった✨
20分のプレゼンテーションのあとの会場内は、参加人数の倍の20人分くらいの大きな大きな拍手が響きました!!!!
プレゼン後、ベテラン風のケアマネ男性から、「すごくわかりやすかった!」ということばをもらっていました!!
ということで、帰り道は二人で「お疲れ様タルト」を満喫✨ あうん亭さんにて。
Aさんは、持ち前のパフォーマンス力の高さが魅力です。
今回は「情報を収集する」「まとめる」「伝わるための言葉にする」という、新たな技術を高めるための場でした。
「人前で話す経験を通して、スキルアップとモチベーションアップにつなげたい」という経営者の思いも届いたのではないでしょうか(*´▽`*)
個別研修では音声録音や動画撮影で、自分を客観的にみる機会が増えます。その行程を苦手に思う方も多いのですが、「プレゼンは楽しいぞ」という気持ちをAさんと共有できたのが何よりうれしかったです。初のプレゼンチャレンジ!!ほんとにほんとにお疲れ様でした🤗
アカルコアでは、企業研修プログラムの導入提案・個別サポートなどをお手伝いしています。
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