12月は出産多いんよーって先生が言ってた通り、二階は満室。ひとまず三階の2人部屋へ案内されました。昼には下に移れるからね~とのこと。
今日出産予定は、私のほかに経産婦さんふたり。それぞれ三人目、四人目のお子さんだとか。
浣腸やら剃毛やら、前回はえー!と思ったことも、ハーイ🎶とすんなりこなし、相変わらず点滴の針がなかなか刺さらなかったけど、分娩服に着替えて促進剤を少しずつ増やしていく準備。ちょっと点滴数増やして痛みが少でてきたころに二階へ移動。
このときすでに、ほかのふたりの経産婦さんは、出産を終えたようでした。スルッと出たんか。羨ましいぞ。そして昼食も、経産婦さん用が運ばれてたー。これも羨ましいぞ。
私のお昼ごはんは、産前食なのでめちゃ少ない。
「おにぎりとってーー」
「福神漬け、口入れてー」
と言ってる途中も、あいたたたーー、と身体の動きが止まることしばしば。
でも本当の痛みはことのあとなのです…。
【3時】
段階的に促進剤の滴数を増やしても、相変わらず子宮口の開きは遅い。でもだいぶ痛みは強くなってきたしバルーンが取れたら分娩台へ上がって人工破水。
このあたりからいわゆる産みの苦しみ到来です。
前回はホイホイおばちゃんが担当の助産師さんでした。http://sachiko32.exblog.jp/21770425/
今回はヤマサキさん。愛媛出身で、語尾が優しくおっとり癒し系。「いたい、いたい」と言うと、「うん、うん、うん、うん」と目を見て頷いてくれます。
部屋に帰ってからも、うんうん唸り、ヤマサキさんが時々手袋をはめてお腹の中をチェックしてくれるけど、まだまだ…という表情。
【4時半過ぎ】再び分娩室へ。ギューンとやってくる痛みの予感がしたら「いたくなるーーー!」とヤマサキさんに訴え、腰をさすってもらい、時々「先生くる?」と聞いてみたり、記録や準備でどこかへ行こうとすると「ヤマサキさーーん、ヤマサキさんがいいー」と引き止めてみたり。
立ち会いしてくれた夫には「水!」と要求し、ヤマサキさんの代わりに背中をさすってくれるときには「もっとゆっくり!」と命令したり、風呂飯寝るしか話さない昭和の親父みたいにつっけんどんに接してました。
ヤマサキさんが赤ちゃんの出口をグィグィと広げてくれてるのが分かるし、早く早く!と気持ちは焦るのに、子宮口が全開になるまでがめちゃくちゃ長い。
痛みが引くと眠気がやってきて、眠いと痛いの繰り返し。
ほれにしても痛みがあるのに力を抜くってめちゃくちゃ難しい。3分に一回として、1時間に20回以上も繰り返すって、よく考えたらかなりの苦行。これがいきみ逃しというやつか、とふと思ったときにはもう5時。保育所で待ってるチビゴリラくんのことを思い出してたら「連絡してあるから大丈夫」と夫。
【6時】
ようやく「いきんでいいよ」と言われ、痛みがきたときに息を止めて踏ん張る許可が!!
道具が袋から出されて先生が現れる気配!
そしていきむと頭がぐぃーんと出てきている気配も!
痛みがひいたらせっかく出てきてる赤ちゃんの頭が引っ込むんじゃないかとちょっとヒヤヒヤしたけど、痛みはまたちゃんとやってきた。
待ちに待った先生登場で、前回同様に会陰をさらりと切られ、「うまいうまい、いいよ」と褒めてもらい、何度目かのいきみに合わせて軽くお腹をクイクイ押してもらい、あっ!と思ったときにはトゥルーンと出て、んギャーっと泣き声が聞こえた。
やったーーー出たーーーー。
↓↓血が苦手な方はスルーを!!↓↓
産まれたこと以上に、これであの痛みとはおさらばじゃーーーーということが嬉しくて嬉しくて…。
感動よりも脱力。あんなに眠かったのに、睡魔はどこへやら。猛烈に寒気がして分娩台の上で処置されながら、ガクガクブルブル。胎盤出してお腹のお掃除をして、麻酔して縫ってる間ブルブル。
一時間後、ストレッチャーで部屋に運ばれるとき、夫と保育所から戻ってきたチビゴリラくんがちょうど保育器に入った赤ちゃんを見ているところでした。
「母ちゃん、おとーと、ポーン」。チビゴリラくん、無事お兄ちゃんになりました。